毎日、愛犬の様子をチェックすることで、病気の早期発見などにも繋がります。しっかり愛犬の健康管理を行いましょう。
◆元気がない ・その他の症状を調べる
発熱・鼻水など体にも異常がある感染症の疑いあり → 動物病院へ ・散歩に行きたがらない、散歩しても下を向いてつらそうに歩く、好物を食べようとしない。
飼い主に冷淡にされた、放置されている、他犬にケンカで負けたなど、心因性の理由がある → スキンシップを多くするなど、ストレスを取り除く
◆水を大量に飲む ・食事の塩分が多すぎる⇒塩分を控え、様子を見る。・肥り過ぎ、多尿
慢性腎機能障害、糖尿病の疑いあり → 至急、動物病院へ ・やせている、多尿
アミロイドージス、アジソン症、下垂体機能低下症、甲状腺機能亢進症の疑い → 至急、動物病院へ ・お腹が腫れている
子宮蓄膿症、腹水症、クッシング症候群の疑い → 至急、動物病院へ ・下痢や嘔吐
脱水の疑い → 水を飲ませ、動物病院へ
◆水ををほしがらない ・元気なのにほしがらない
食事の中の水分量が多い → 心配いらない ・元気がない
様々な病気の末期、老衰 → 至急、動物病院へ
◆嘔吐する
1~2回吐いたが元気、食欲もある。熱はない。 → 様子を見て、改善しない場合は動物病院へ ・1日に何度も吐く
胃内異物、胃腸疾患、泌尿器系の疾患、腸閉塞、レプトスピラ症、中毒の疑い → 至急、動物病院へ ・食欲不振、下痢、血便を伴う
パルボウイルス感染症の疑い → 至急、動物病院へ ・食欲不振、腹部が膨らむ、陰部から膿が出る
子宮蓄膿症の疑い → 至急、動物病院へ ・食後しばらくして吐く
吐物が泡状、黄色の唾液、粘膜、胃液、胆汁と半消化の食事、血液が混じる。胃腸炎、胃内異物、腸閉塞、レプトスピラ症の疑い ・食後すぐ吐く
食道狭窄、食道けいれん、右大動脈弓遺残症、巨大食道症などの疑い → 至急、動物病院へ ・有害薬物を飲んだ可能性がある
→ 至急、動物病院へ
・吐く動作するが吐かない
胃捻転、胃内異物、心臓病、フィラリア症の疑い → 至急、動物病院へ
◆発熱 ・元気なく、食欲不振
感染症、中毒、炎症性の病気の疑い → 至急、動物病院へ ・真夏の直射日光の中に長く放置、駐車した車に閉じ込めた。
熱射病の疑い → 至急、動物病院へ
◆下痢をする ・元気があり食欲もある
過食、脂肪分の与え過ぎ → 1~2回食事を抜いたり、量を減らして様子をみる。 ・一日に何度も下痢を繰り返す水様性の便、排便姿勢をしても便が出ない。
腸内寄生虫(犬鞭虫、コクシジウムなど)、食中毒、大腸炎、コロナウイルス、感染症の疑い → 至急、動物病院へ
◆下痢便に血液が混じる ・粘液や血液が混じる
大腸炎、出血性胃腸炎の疑い → 至急、動物病院へ ・少量の血液が混じる
腸内寄生虫(犬鞭虫)の疑い → 至急、動物病院へ ・激しい出血、粘膜の癒着したタール状の便
腸内寄生虫(犬鉤虫)の疑い → 至急、動物病院へ ・緑色の下痢便、悪臭のあるトマトジュース上の便、激しい嘔吐
パルボウイルス感染症の疑い → 至急、動物病院へ ・激しい下痢、黒っぽい血便
急性胃腸炎の疑い → 至急、動物病院へ
◆硬い便をする ・硬い便
消化管潰瘍、大腸麻痺の疑い → 至急、動物病院へ ・小石のような硬い球状の便
嘔吐や食欲不振、排便の減少、腹部のふくれを伴う腸閉塞の疑い → 至急、動物病院へ
◆便秘をする ・前立腺肥大、腫瘍、骨盤狭窄、会陰ヘルニア、神経麻痺、巨大結腸症、衰弱の疑い → 至急、動物病院へ ・食事や環境などの変化があった、運動不足 → 2、3日様子を見る。改善しない場合は動物病院へ ・カルシウムを与え過ぎ → 骨など与える量を減らし、様子を見る。
◆尿が出にくい、出ない ・急性腎不全の疑い → 至急、動物病院へ ・排尿の姿勢はするが出ない、出にくい。痛がる。・膀胱炎、尿道結石の疑い → 至急、動物病院へ
◆尿の量が多い ・膀胱炎、腎不全、尿路系の炎症の疑い → 至急、動物病院へ ・水をよく飲む・糖尿病、クッシング症候群、子宮蓄膿症の疑い → 至急、動物病院へ
◆尿の回数が多い ・頻繁に排尿の姿勢をとる
膀胱炎の疑い → 至急、動物病院へ ・水をよく飲む
腎不全の疑い → 至急、動物病院へ
◆尿の色がおかしい ・血尿
尿路系の感染・結石、前立腺炎、腫瘍の疑い → 至急、動物病院へ ・コーヒー色、赤ワイン色(血色素尿)
呼吸が荒い フィラリアの疑い → 至急、動物病院へ ・下痢や嘔吐
タマネギ中毒の疑い → 至急、動物病院へ ・尿の色が濃い
薬を飲ませている → 心配ない ・食欲不振、嘔吐、下痢を伴う
肝障害の疑い → 至急、動物病院へ ・濁った濃い色の尿や強い異臭
膀胱炎の疑い → 至急、動物病院へ
◆尿をもらす ・膀胱アトニー、ホルモン不均衡の疑い → 至急、動物病院へ ・喜んだり、興奮したときにする → 心配いらない
◆体の大きさと主な犬種のかかりやすい病気 ★大型犬
肘関節、股関節の形成不全、首の椎間板へルニアなど、骨や関節の成長に関係した病気が多い。
■ゴールデン・レトリーバー
股関節形成不全、白内障や進行'性網膜萎縮などの眼疾患、心臓病が3大遺伝病。長毛種のため、皮膚病も発生しやすい。
■秋田犬
皮膚病にかかりやすい。フォクト・小柳・原田様症候群(ブドワ膜網膜炎)という免疫に関連のある目の遺伝病もある。
■イングリッシュ・セター
尾を傷つけやすく、出血すると長引く場合も。老犬は白内障や難聴、鼓腸(腸内にガスが充満する)になることが多い。
■コリー
寒冷地原産のため、夏の強い紫外線に弱く、鼻筋や目の周囲に炎症がひろがる日光性皮膚炎に要注意。コリーアイという目の先天性疾患が原因で、眼内出血や緑内障になることもある。失明する網膜の病気も警告されている。
★小型犬
水頭症、膝蓋骨の脱臼が多い。頭骨の合わせ目(泉門)が開いてる犬種は頭部への衝撃を避けなければならない。老齢になったら、歯肉炎、心藏病にご主意。
■シーズー
顔が偏平で目が大きいたの、角膜炎など目の病気が多い。目のまわりの皮膚を引っ張ると、目が飛び出してしまうことも。喉頭呼吸器疾患や、皮膚が脂っぽくべタベタした脂漏性の皮膚病になりやすい犬もいる
■チワワ
呼吸器疾患、眼疾患のほか、先天性のものとして脳神経疾患(水頭症、後頭骨形成不全)になりやすい。
■マルチーズ
血小板減少性紫斑病の報告ゴ多い。老犬になると心臓病をおこしやすい犬も。運動時に出る咳や疲れが見えたら要注意。外耳炎にも気をつけたい。
■ヨークシャー・テリア
アレルギーや膿皮症などの夏膚病になるケースが多い。目のまわり被毛も結膜炎の原因に。歯周病にも注意。