◆多く見られる例
  • 来客やドアのチャイムなどで吠える
  • 要求に対して吠える(食事、散歩など)
  • 暇つぶしに吠える
◆犬のタイプ 〈ストレスをためている〉

家族に放っておかれるなどの愛情が注がれていないことが多く、寂しさから長々と吠える場合があります。 そのことで、飼い主は叱ったり叩くなどして抑えようとするケースがありますが、このような犬は飼い主がかまってくれたと思います。 〈吠えることを目的としていた犬種〉

獲物を追跡したり、吠えることにより狩猟者に知らせたりという目的のための犬種もいます。 飼う環境を考え、もし将来、頻繁に吠える行動が問題となってくるようであれば、なるべく吠えないとされる犬種選びをする必要があります。但し、全く吠えない犬はいません。 ◆考えられる原因とそれに対する対処方法 〈来客や見知らぬ人に対して吠える〉 ■原因

犬は、自分の縄張りを守ろうとする意識が強いため、警戒本能のあらわれから見知らぬ人が来ると排除しようと吠えたり威嚇したりします。通行人などは、そのまま吠えに関係なく去ってしまいますが、犬は自分が吠えて排除したと理解するケースもあります。 犬と飼い主との主従関係が逆転している場合、犬は格下の者を守ろうとする本能が働く為、来客や見知らぬ人に対して吠えるという行動を起こします。 ■対処方法

きちっとしつけをすることが大切です。「マテ」「スワレ」のしつけができると良いのですが、飼い主にリーダーシップがとれていない場合は難しいので、いくつかの方法で実践してみてはいかがでしょうか。

1. 天罰方式

チャイムが鳴って吠え出したら、どこからともなく嫌なことが起きるようにしていきます。 例えば、空き缶などに小銭などを入れ、吠えたらカラカラ大きな音をたてたり、ペットボトルを足元に投げてみたり、また、霧吹きにお酢を水で薄めてシュシュとまくなどは効果があるかもしれません。 ただし、飼い主がやっていることはばれないようにしてください。 2. リードをつける

ひどく延々と吠える場合は、部屋飼いの犬でもリードをつけます。家族の者がチャイムを鳴らし吠えた瞬間にチョンチョンとリードから首にショックを与えます。これも全く犬を見ずに行うことです。

3. 褒めてしつける

叱るという行為でしつけをしようとするケースが多く見られます。しつけで大切なこと叱りっぱなしにしないことです。叱って問題行動がおさまれば、必ず褒めてあげることが大切です。 まずは、犬が2~3回吠えたことに対して「ヨーシヨーシ」と褒めます。それからやさしく「シズカニ」を言います。そのときに、犬が3秒ほど静かにすることができたら思いっきり褒めてあげます。 それが理解できずに吠え続けるようであれば今度は、大声で「シズカニ!」と怒号して言います。 吠えることを止め3秒間静かにすることができたら思いっきり褒め、ご褒美に食べ物を与えても良いです。 それでもおさまらないようであれば、下顎を掴みもっと強い口調で目を見ながら「シズカニ!!」と言います。吠え止めば、満面の笑みで褒めてあげます。そのようにして徐々に静かにしている時間を長くしていきます。犬は学習能力がありますから吠えるのを止めると褒められるということを学びます。 但し、飼い主と犬との主従関係が逆ですとこの叱る行為は、吠える行為を助長することになり、犬にとっては、「応援してくれている」「守ってやる」などという理解になりかねませんので良い関係を築いていくことが、大切です。

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〈要求に対して吠える〉 ■原因
  • かまってもらいたい、食事、散歩の催促に対しての要求を飼い主が、そのまま聞いてあげることによって助長させていくケースがあります。
■対処方法
  • 要求に対して吠えている場合は一切無視します。目線を合わせたり、叱ったりもしないことです。
  • 根負けしてしまい要求に応えてしまうと、いっぱい吠えないと振り向いてくれないことを理解してしまいおさまらなくなっていきます。完全無視を実践してください。
〈暇つぶしに吠える〉 ■原因
  • 1日中家や庭に閉じ込められていたり、家族が留守がちな家庭環境では犬はすることがないので、寝る、吠える、かじるくらいしかなくなってしまっています。
  • また、運動不足によるストレスやうっぷんに対してのエネルギーの爆発ができなくなり、吠えるや噛むという行動になってしまいます。
■対処方法
  • 飼い主と一緒に遊んだり運動する時間を増やしてあげることが大事です。
  • とかく留守がちな家庭では、特に一緒の時間が犬にとって一番大切です。
  • どんなに大きな家で犬が運動するには困らないスペースがあったとしても、飼い主との一緒に過ごす時間が少なければ、犬は無気力になり運動不足やストレスの原因を抱え込んでいきます。
◆犬の雑学〈心理的/本能的な犬の雑学〉 〈犬にとっては無駄には吠えていません〉

吠える行為は、犬にとってごく当たり前の行動であり、コミュニケーションの一つでもあります。 警戒、威嚇、縄張りの主張、挨拶、うれしい、などの種類やクンクン、ヒーヒー、キャンキャン、遠吠えうなるなどの音声表現があります。人にとっては無駄吠えとしてうるさく感じても犬にとっては意味のあることなのです。

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